人にとって、“間”という文字は特別な意味を持ちます。
自然体でいられる庭を、自然と共に暮らせる庭を、人々の営みと共鳴し合う“間”と魅力を最大限引き出せるよう、
常に施主様に寄り添い、作庭のみならず、気候風土・暮らし方・建築・美術品など、多岐に渡り豊かな暮らしの提案をしております。
もう一つ創都が大切にしていることは、「コンセプト」です。
例えば、住宅の庭をリニューアルしてほしい、と依頼された時。施主様が旅客機のパイロットであることから着想を得て、
「大地から空へ」をコンセプトに、素材選びからデザインまで丁寧に組み上げていきました。
創都では、ひとつひとつの庭を「コンセプトのあるひとつの作品」として考え、
暮らす人の生活に豊かさをもたらすデザインのご提案を心がけております。
そんな庭をリニューアルするにあたり、施主様がイメージしているコンセプトの先に見えてきたのは、「滴」。
そこからさらに打ち合わせを重ね、本庭が大阪駅から繋がる長いエスカレーターを上った先にあるという
人の動き・高い位置にある庭である、という立地などからデザインを膨らませていきました。
そうして出来上がった庭のタイトルは「雲海の滴」。
雲も、うねる荒波も、遡れば一滴のしずくにすぎない。そんなイメージを、長いエスカレーターを上って訪れる人々に重ね、
天から落ちる一滴のしずくが波紋を描き、やがて大きな荒波となる様を表現しました。
雲の上に来たような錯覚を覚える素材の質感・流れにこだわり、コンセプトである一滴が大きな荒波となる様に重ね、
小さな結晶が長い年月を経て大きな固まりとなった「さざれ石」を素材に使うなど、遊び心も加えた庭に仕上げました。
新しくなった「和らぎの庭」は、様々な花を咲かせ、季節に合わせた紅葉などで目を楽しませながら、
数年経った今も多くの方に愛でられています。
〒562-0001 大阪府箕面市箕面6丁目2-17 202
阪急電車「箕面」駅より、徒歩約3分